メッセージ

正田 若菜

しょうだ わかな

(2008年卒)

武蔵野赤十字病院 腎臓内科 

優しさに導かれて

内田先生はご指導にとても真摯なお姿勢で知られる方ですが、初めてお話しした日のことは、今も心に深く残っています。ここでは、私が心にそっと大切にしてきた先生との最初の出会いの思い出を、感謝の気持ちとともに記したいと思います。
先生と初めてお話ししたのは、腎臓内科に入局して三年ほど経った頃、福岡で開催された透析学会の昼食会でした。先輩に誘われて参加したものの、周囲は大御所の先生方ばかりで、若い私は場違いに感じ、ひどく緊張していました。会話の内容も食事の味も覚えていませんが、先生が私に優しく声をかけてくださったことだけは、今も鮮明です。接点も共通の話題もほとんどない中で、先生はわずかな糸口を見つけて穏やかに話しかけてくださいました。周囲が「本当にすごい先生だ」と称賛する中でも、先生は静かに笑みを浮かべ、控えめに手を振っておられ、そのまわりには柔らかな温かさが漂っていました。
年月を経て大学病院の医員となり、教授としての内田先生に再びお会いしました。先生のご指導はいつも迷いをすっと整え、温かく背中を押してくださるものでした。続く大学院では、研究の組み立て方から発表の伝え方、言葉を選ぶ姿勢に至るまで、多くの学びをいただきました。とりわけ、地道な努力を惜しまず研究を社会へ還元していくことの大切さは、今も私の心に深く刻まれています。

先生からいただいた数々のお教えの根底には、あの日、福岡で初めてお話しした時のままの、他者を思う深い「優しさ」が一貫して流れていたのだと感じています。先生のお言葉や姿勢は今日まで折に触れて私を支え続けてくださいました。これからも感謝を胸に、誠実に学び続け、「優しさ」を大切にする腎臓内科医でありたいと思います。  内田先生、ありがとうございました。

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