内田信一教授ご退官に寄せて
内田信一先生、このたびのご定年ご退官、誠におめでとうございます。
私は2009年に東京医科歯科大学腎臓内科へ入局し、2011年の大学院入学とともに、当時准教授であられた内田先生から直接ご指導を賜りました。最初に取り組んだテーマの一つは、WNKキナーゼの膵臓での機能を検証する研究でしたが、数々の遠回りを重ねながらも、先生の厳格でありながら温かいご指導に支えられ、何とかまとめ上げることができたことは今も思い出深いものです。
内田先生は当時既に世界的な研究者でいらっしゃいましたが、我々大学院生の未熟なプレゼンテーションに対しても常に的確に方向性を示してくださり、また十数年前に少し使用しただけの細胞株や抗体の所在まで正確記憶されているなど、日常のやりとりの中でも卓越した洞察力、記憶力に常人との違いを感じる機会が多々ありました。
臨床面ではCOVID-19対応時の病院長、さらには大学合併期の理事として大学経営にも貢献され、激動の時代に教室のみならず東京科学大学全体に多大なご貢献をなされました。先生の在任中に教室員数も増え、当教室が国内有数の大教室へと発展いたしましたことはまさに先生のご尽力の賜物であります。
内田先生の長年のご功績に心より感謝申し上げるとともに、先生の築かれた医局をさらに発展させられるよう、一医局員として努力してまいります。今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
