メッセージ

頼 建光

らい たてみつ

(1991年卒)

獨協医科大学病院 腎臓・高血圧内科 教授

(旧)東京医科歯科大学 茨城県腎臓疾患地域医療学講座寄附講座 前教授

内田信一先生のご退官に寄せて

内田信一先生の長年にわたる温かなご指導に、あらためて深く感謝申し上げます。
私が1993年に旧第二内科腎研に入局して以来、先生とは30年にわたり臨床・研究・教育の現場で共に過ごすことができ、先生と時間を共有できましたことが、私の医師・研究者人生を形作ったといっても過言ではありません。クロライドチャネル、水チャネル、WNKキナーゼ…、先生が切り拓かれた一連の研究は、腎臓病学の歴史に刻まれる偉業であります。少しでもそのお仕事の一端を担わせていただけたことは私の誇りで、現在の私の礎になっております。
研究室では「真の研究者」としての姿勢を体現され、ほぼすべての大学院生の指導を自ら担い、厳しさと温かさ(?)を持って、ご指導されていました。とりわけWNKキナーゼの機能解析をめぐり世界的に逆風が吹いていた時期でも、データと真理に、真摯に向き合う姿は、科学者・研究者としての矜持を示してくださっていたと感じております。
医療を取り巻く環境が大きく変わる中、講座制から臓器別内科への移行、新臨床研修・新専門医制度、学生教育の変革(ブロック授業やプロジェクトセメスター導入)といった節目でも、先生は常に先頭で舵を取り、強い統率力を持って我々を導いてくださっていました。教室の実績を積み重ね、後進を育て、その結果、旧東京医科歯科大学腎臓内科は、日本で有数の、更に世界に通ずる教室へと発展していったと思っております。
先生のもとで学んだ経験は、今も私の毎日の診療・研究・教育に息づいています。本当に長きに渡り、ありがとうございました。
退官後もきっとこれまで同様(いや、これまで以上に?)、様々な仕事に取り組まれることかと思います。先生のお仕事の発展を心よりお祈り申し上げます。そして、引き続きご指導の程、よろしくお願いいたします。

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