「コロナ対応」の思い出
内田信一先生、このたびのご退官、誠におめでとうございます。
呼吸器内科科長として勤務してまいりました中で、内田先生とは主に内科診療科に関わる場面で多くのご指導を賜りました。なかでも鮮明に思い出されるのは、2020年4月2日、当院が初めて新型コロナウイルス感染症の中等症患者を受け入れる直前の緊迫した時期のことです。
当時、2月17日に発足した新型コロナウイルス感染対策会議では、大川病院長のもと、内田先生が内科統括並びに副病院長として中心的な役割を担われ、途中からは実質的に会議全体をリードされていました。MDタワー1階の大会議室に毎朝集まる15名ほどのスタッフは、手探りの状況下で最善策を模索していましたが、世の中にも医療現場にも十分な情報が揃わず、職員の不安は頂点に達していました。
そのような中で、内田先生は、落ち着いた語り口と揺るぎない姿勢で、丁寧に現状を整理し、必要な判断を一つひとつ示してくださいました。ちょうど4月1日に病院長に就任されたばかりの時期でありながら、その冷静で誠実なご対応は、私たちスタッフにとって大きな支えとなり、先の見えない状況に光を与えてくださいました。あのときの先生のご姿勢は、今でも忘れられない強い印象として残っております。
さらに2023年4月からは医療担当理事として病院全体を俯瞰され、内科運営会議の場でも、病院が直面する課題や方針について、いつも丁寧かつ分かりやすくご説明いただきました。おかげで各診療科長は安心して自らの診療科運営に専念することができ、そのことが組織全体の安定につながったと実感しております。私は引き続き呼吸器内科科長として職務にあたってまいりますが、内田先生からこれまで賜ったご指導は、これからの診療・運営の大きな支えとなるものと確信しております。ご退官後も、変わらぬご助言をいただけましたら幸いです。
内田先生の今後のますますのご健勝とご活躍を心よりお祈り申し上げます。
